ゴミの行方

ゴミの行方

昨日はゴミを出す日だったのですが、夜更かししてしまったので、明け方寝る前に出しました。

みなさんは、ゴミがどう処分されていくかご存じですか。
今日は、雑記として「ゴミの行方」について書いてみます。

 

昨年10月26日、東京・大田区にある多摩川清掃工場で「多摩川清掃工場環境フェア2008」が開催されたのですが、そのときの動画です。

思えば、私たちのほとんどは、ゴミがどう処理されるのかを知らないし、また関心もありません。しかし、ゴミ処理は今や環境問題のひとつとして大きくクローズアップされており、ゴミを出す側の人間が無知や無関心ではいけません。この催しの眼目もそこにあります。

 

この工場だけでなく、20ヶ所ある特別区(23区)の清掃工場は、「東京23区清掃一部事務組合」というところが運営しています。同組合は、「2つ以上の地方公共団体が、その事務の一部を共同処理するために設ける特別地方公共団体」(地方自治法第284条)です。「2つ以上の地方公共団体」とは、もちろん東京の23区のことです。

 

そして、各清掃工場が担当している「事務の一部を共同処理」とは、ゴミ収集車が各地から運んできた可燃ゴミを燃やして灰にすることを指します。

 

ただし、灰にするだけではゴミ処理は完了していないから、「事務の一部」です。灰になったゴミは、最終処分場(東京湾の埋立処分場)に運ばれて埋め立てられます。ここでゴミ処理が完了します。

 

つまり、東京23区の場合、ゴミの日に出されたゴミは、収集されたものがどこかの処分場にそのまま運ばれているわけではなく、
1.いったん清掃工場で灰にしてから、
2.最終処分場に運ぶ

 

という2段階の処理になっているのです。

 

いったん灰にするのは、ゴミの体積を減らす(約20分の1)ためと、それによって埋立処分量を削減することができるためです。焼却することで、ばい菌や害虫、においの発生などを防ぎ、衛生的な環境を保つこともできます。

 

灰にするのは、何より現代の生活があまりにもゴミが出過ぎるからである。この催しでも、工場側の技術頼みでなく、私たちがゴミを減らすために「3つのR」の実行が大切であることが伝えられました。

 

それは、第一に「ゴミになるものを減らす」こと(Reduce)。たとえば、余分な物を買わない、包装などを過剰に求めないといったことを心がける。
第二に「使い終わったものを捨てないで再び使う」こと(Reuse)。びんなどの再利用を指す。
第三に「もう一度資源になるように努める」こと(Recycle)。資源ゴミの分別をきちんと行わなければならない。

 

みなさん、実行できますか。